1996年式ポロ VS 2005年式ポロ |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フォルクスワーゲン ポロの小部屋 更新履歴new |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポロの日本発売以来10年以上経ちました。 その間に1度のモデルチェンジと2度のマイナーチェンジが行われました。 その10年間で、どんな部分が変わって どんな部分が変わらないのか気になるところです。 そこで、1996年式のポロと2005年式のポロを比較してみましょう。 左 1996年式ポロの前面です 右 2005年式ポロの前面です 前面から見ると、デザインの方向性がかなり異なることが分かります。 96年式ポロはバンパーが後付と言うことがはっきり分かる、ちょっと古めのデザインで、フロントグリル周りの可愛らしさとサイドから窓にかけてのスポーティーなデザインの両立を狙った感じを受けます。 対して05年式ポロはボディーからフロントグリルまで一体になった現代風のデザインで、フロント周りは力強さを強調したデザインです。 サイドから窓周りにかけてはちょっと大人しいデザインで、最近のフォルクスワーゲンやアウディに見られるフロントグリル周りのデザインの流れを汲んでいるようです。 両車を比べると、バンパーの目立ち方では10年の違いがある発売時期の違いがうかがえますが、サイド周りにかけてのデザインについてはあまり時代を感じません。 フロントグリルのデザインについては好みの問題ともいえそうです。 左 1996年式ポロの後面です 右 2005年式ポロの後面です リアで目立つのはバンパー廻りの作り方です。 96年式ポロのバンパーは腰高の位置に有り、フロント同様バンパーをはっきり切ったデザインで、安全性を強調したデザインともいえます。 対する05年式ポロはバンパーの位置が下がって一般的な高さになっています。 デザインもフロント同様、ボディーとの一体感を感じるデザインで品よくまとまっています。 ランプ廻りでは形の基本はほとんど同じですが、サイドターンランプを強調した96年式ポロと、ランプ全体の一体感を強調した05年式ポロという違いがあります。 窓については、96年式ポロがバンパーが高い為に小さい窓になっていますが、05年式ポロの窓は広めで下端がV字の ちょっとしゃれた雰囲気が感じられます。 リア廻りでは、安全性を強調した96年式ポロと、品のよさを手堅くまとめた05年式ポロという感じでしょうか。 左 1996年式ポロの内部です 右 2005年式ポロの内部です 内部になると、時代を感じます。(写真自体にも古さを感じますね、良い写真がなかったので残念) 96年式ポロは当時としても地味なデザインでしたが、改めて比較すると本当に時代を感じるところです。 96年式ポロは、実用性を考慮した分かりやすい配置ですがデザイン性をほとんど無視したかのような地味なデザインです。 それ故に操作のし易さはあり、10年乗っても劣化した感じが少ないことが救いです。 対して05年式ポロは、質感についてはこのグレードのクルマとしては突出した出来ですが、デザイン自体はセダンを感じさせる大人っぽいデザインになっているところが多少違和感も感じるところです。 基本的な操作部分は大きめのボタンで並べてあるので分かりやすそうです。 内装の質感では05年式ポロの圧勝ですが、デザインの地味さについては時代よりも方向性の違いを強く感じます。 実用性を最重視した96年式ポロと、セダン系のデザインで高級感を演出した05年式ポロという方向性の違いがありそうです。 操作性についてはどちらも分かりやすそうで、このあたりにも「操作のし易さもクルマの安全性に通じる」というフォルクスワーゲンのクルマ作りの信念を感じるところです。 以下 仕様を比較しています。 96年式ポロは4ドアグレード、05年式ポロは1.4コンフォートラインを掲載しています。
まず、価格は1割程度違います。 しかし、カーテンエアバッグからESP(エレクトロニック スタビリゼーション プログラム)まで装備がかなり増えていることを考えると価格差は気にならない程度の差です。 寸法では、96年式ポロより05年式ポロの方がちょうど200mm長くなってます。 その分ホイールベースも60mm長く、高さも45mm増えているので後席廻りが広がっているようです。 幅はほとんど差がないのですが、トレッドは05年式ポロのほうがかなり広がっています。 このあたり、96年式ポロはサイド面の動きがあるデザインの為にトレッドの広さでは不利になっていたようですね。 最低地上高は5mm差でほとんど同等、日本車より若干低めです。 05年式ポロの車重は96年式ポロより110kg増加しているので、ボディーが多少大きくなっている事を考慮しても、よりボディー剛性が上がっていることがうかがえます。 96年式ポロと05年式ポロで寸法や車重面では、10年間で順調に成長したという感じです。 明確な差があるのはトレッドの広さで、外寸をほとんど変えずにかなり広げているあたり、クルマの転倒対策を重視するようになったことが目に付く部分です。 これは、メルセデスの初代Aクラスの転倒問題の影響が大きかったとも考えられそうですね。
回転半径は同じです。 燃費は96年式ポロの11.4km/lに対して05年式ポロは14.4m/lと、05年式が2.5割ほど良くなっていますが、05年式ポロはプレミアムガソリン仕様なのでコストで比較すると1.5割ほどの差に縮まります。 エンジンは、96年式ポロが1.6LのSOHC、05年式ポロが1.4LのDOHCとなっています。 最高出力は同じ数字ですが発生回転数は05年式が少し高いですね。 最大トルクが違って96年式ポロの135Nm/2,800rpmと低い回転数から力を発揮しているのに対して、05年式ポロは126Nm/3,800rpmと高めの回転数で力を発揮しています。 この点から、96年式は出足が速そうで、05年式ポロは速度の伸びを重視していることが分かります。 車重も含めて考えると、加速では96年式ポロの方が05年式ポロより若干有利という状況でしょうか。 (ただ、96年式ポロはエンジンの回転が上がると急に力が無くなるので、追い越し加速では05年式ポロが有利かもしれません。) ミッションはどちらもトルクコンバーターです。 足廻りは基本は同じです。 車重が違っているのでセッティングや取付部分の強度は05年式が有利だと思われます。 タイヤサイズは96年式ポロの185/55 R14に対して05年式ポロの185/60 R14と大差ないですが、60の05年式の方が足廻りも含めて乗り心地は良さそうです。 フロントブレーキは両者同じですが、リアブレーキは96年式のドラムに対して05年式のディスクという違いがあります。 しかし、リアのブレーキはFF車ではあまり重要ではないので、05年式の重くなった車重に対応する為という程度の違いなのでしょう。 総合的に見ると、96年式ポロは当時としてはかなりデザインに気を使った外観に、実用性最重視の内装とエンジンでまとめたようです。 コンパクトカーの新しい基準を作りたいという意識を強く感じるクルマにまとまっていたようです。 05年式ポロは力強さと高級感を両立しようとした外観と高級感と大人っぽさを意識した内装に、洗練されたエンジン廻りを組み合わせています。 96年式ポロを現代に対応して磨き上げたという感じで、目新しさは感じないもののコンパクトカーとしては異例の質の高さを追求したことが伺われるまとめ方です。 安全性に対する部分は、10年間で進歩した部分がそのまま違うという感じですが、共に時代の先を見た安全性を追求していることを感じます。 この10年で、ドイツ車の安全性に対する先進性はそのままキープしつつ、質感を大幅に上げることで他のクルマとの差別化を計ろうとしていることが良く分かる結果となりました。 ページトップへ フォルクスワーゲン ポロの小部屋 |
私の愛車 6Nポロ 6Nポロ 独自の操作性や機能のマルとバツ 6Nポロの年別と月別燃費 6Nポロの毎月の燃費 6Nポロのメンテナンス経歴 6Nポロのトラブル履歴 6Nポロのパーツ変更経歴 皆さんのポロのメンテナンスとトラブルの投稿 ポロの小部屋 掲示板 リンク集 歴代ポロ POLO特別仕様車 2009年-現行 外観 2009年-現行 内装 2010年クロスポロ 2010年ポロGTI 2005年-2009年 外観 2005年-2009年 内装 2002年-2005年 外観 2002年-2005年 内装 2000年-2002年 外観 2000年-2002年 内装 1996年-1999年 外観 1996年-1999年 内装 ポロのリコール情報 徹底比較 96年式ポロVS96年式ロゴ 96年式ポロVS96年式スターレット 96年式ポロVS01年式フィット 96年式ポロVS05年式ポロ 10年式ポロVS05年式ポロ 歴代ポロの仕様比較 歴代ポロの仕様比較2 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
©2006rageFc All righit reserved |