1996年式ポロ VS 1996年式ロゴ |
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フォルクスワーゲン ポロの小部屋 更新履歴new |
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ポロの日本発売直前、日本ではポロをお手本にした車、ロゴが発売されました。 (ちなみに1996年に日本導入されたポロは、ドイツ本国では1994年に発売されています) なるほど、外観から想像出来るパッケージングは似ていますが、他にはどんな似ている部分と違った部分があるのか見て行きたいと思います。 左 ポロの前面です 右 ロゴの前面です 前面から見ると、きわめてよく似ています。 フロントグリルこそフォルクスワーゲン対ホンダのデザインに違いがうかがえますが、全体プロポーションや側面のタイヤ周りのデザインから窓廻りまで良く似ています。 ロゴは後方の視界を意識してか、窓の後ろ側が広めになっているため、ポロの方が若干スポーティーに感じられるほか、細かい造り込みには多少違いが見られる程度の違いでしょうか。 左 ポロの後面です 右 ロゴの後面です リアから見るとかなり異なります。 ポロが腰高で、バンパーの位置から窓廻りまで、後からの衝突を強く意識した感じのデザインのようです。 対するロゴは、従来の日本車のデザインがそのまま残っていましたね。 当時のスターレットあたりともよく似たデザインです。 左 ポロの内部です 右 ロゴの内部です 内部になると、当時の各社のデザインそのままです。 ポロはゴルフに、ロゴはシビックに良く似たデザインで、内装では各メーカーのデザインの方向性が決まっていたようです。 コスト削減のため部品の共通化を考えると当然ともいえるまとめ方ではありますね。 以下 仕様を比較しています。 ポロは4ドアグレード、ロゴは1.3Gグレードを掲載しています。
まず、価格が5割ほど違います。 助手席エアバッグやABS、衝突安全ボディーや盗難防止システムあたりがポロにあってロゴにない主要な装備ですが、それを考慮してもかなりの価格差です。 寸法では、ポロが短く広く低いのですが その差は少なくほとんど同じといっても良い感じです。 ホイールベースはポロが長く、トレッドはロゴが広いですね。 ここは全体の寸法とは正反対なところが面白いものです。 最低地上高はロゴが高く、ここは全高の違いにも表れています。 外形の寸法がほとんど同じにもかかわらず、車重はなんと200kgの差でポロが圧倒的に重くなっています。 ここで、ボディー剛性を含めた衝突安全性に対する意識の違いを強く感じるところです。 当時はGOAなどがようやく出始めた時期で、エアバッグ装備と相まって、日本でもようやく衝突安全性を高めはじめた時期だったのですが、ロゴはその波には乗っていなかったクルマという事が良く分かる部分です。
回転半径ではロゴが優秀に見えますが、タイヤサイズを考えると同等でしょうか。 燃費はポロの11.4km/lに対してロゴは18.0m/lと、ロゴが圧倒していますが、ポロで遠出をした時の実燃費は11.4km/lを越えた事もありますから、実際の燃費ではそれほど大きい差は無いかもしれません。 エンジンは、ロゴが排気量他全体的に小ぶりですが、SOHCで低回転型の性格は良く似ています。 当時既に日本ではDOHCがほとんどだった時期にSOHCのエンジンを積んだロゴには驚かされたものです。 (ここまで真似をするのかという点と、その実行力そのものという両方の点で驚きましたが、この実行力が後のヒット作フィットにつながっているようですね、未だにフィットもSOHCエンジンですし。) 燃料はどちらもレギュラーです。 (歴代ポロの中でもこの頃のポロのみがまともなレギュラー仕様で、1.4Lのポロは当初レギュラー仕様だったものが後にプレミアムに変更されました。) ミッションはトルクコンバーターのポロに対して、ロゴはCVT(他のグレードではトルコンもありましたが)と、当時日本で流行り始めたCVTを搭載していることもロゴのウリでした。 ロゴの燃費の良さはミッションのおかげもあったようで、トルコンのグレードでは燃費が17.2km/lに下がります。 足廻りは仕様では比較出来ないですが、タイヤから想像すると かなりの違いがあるようです。 何しろ、ポロの185/55 R14に対して、ロゴは155SR13と軽自動車並み。 当時の日本のコンパクトカーは、車重の軽さもあってタイヤが細かったようです。 フロントブレーキもポロのベンチレーティッドディスクに対して、ロゴは単板ディスク。 タイヤからブレーキにかけても安全性に強く関わりがあることが、当時ほとんど意識されていなかったことがうかがえる部分でもあります。 総合的に見ると、ロゴが参考にしたのは、ポロの全体のパッケージングとエンジン特性による燃費の向上に限られていたようです。 ポロの最も重視していた安全性という部分については、当時はまったく無視していたことが良く分かります。 当時、日本でもクルマの安全性が重視され始めた時期だっただけに、安全性に乏しかったという部分がロゴが短命に終わってしまった主要な原因かもしれません。 ポロについては安全性を最重視しつつも、優れたパッケージングも兼ね備えていた点で先進性があったといえそうです。 ページトップへ フォルクスワーゲン ポロの小部屋 |
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