1996年式ポロ VS 2001年式フィット |
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フォルクスワーゲン ポロの小部屋 更新履歴new |
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ポロの日本発売から5年、ホンダがポロの真似とも思えたロゴを完全にモデルチェンジ、フィットを発売しました。 フィットは日本のコンパクトカーのクオリティーを一気に引き上げたモデルとして、現在でも人気が高いコンパクトカーです。 そのフィットは、96年発売のポロとどの程度違っているのか、見ていきましょう。 左 ポロの前面です 右 フィットの前面です 前面から見ると、直線基調で力強さを感じるポロと、シャープな曲線でバンパーまで一体的にデザインされたフィットという印象の違いがあります。 バンパー回りを強調したポロと、現在の主流ともいえるボディー一体のバンパーを持つスマートなデザインのフィット、どちらも個性的なデザインですね。 窓はボディー剛性を意識しすぎた為か、ポロもフィットも リアに向けて狭くなっています。 形としては動きを感じさせるデザインとなっていますが、フィットの方が窓の面積自体は広いようで、ちょっと大人しい印象を与えているようです。 ポロよりフィットのほうがノーズが短く、窓が長いので一回り大きな車に見えますね。 左 ポロの後面です 右 フィットの後面です リアから見ても、フロント同様の印象です。 ポロはバンパーを強調、フィットはバンパー一体のデザインでまとめています。 しかしリアのデザイン自体では、ポロは窓の面積が少なくプレーンなつくりなのでかなり腰高に見えるのに対し、フィットは複雑な造形で横のラインを強調して実際より低い車に見えるところはデザインの妙でしょう。 デザインはどちらも個性的で良くまとめていますが、バンパーを強調したポロがちょっと時代を感じるのに対し、フィットはバンパー一体のデザインで今でも十分通用するデザインだという点が一番大きな違いでしょう。 左 ポロの内部です 右 フィットの内部です 内部になると、さすがにポロのデザインの古さが目立ちますね。 もともとポロがより古いゴルフのデザインの流れで作られていたのに対し、フィットは当時でも現代的でシャープなデザインの内装だったので、差がより強調されて見えてしまいます。 特に色使いがフィットのほうが明るいので、実寸でもポロよりかなり広いフィットの室内が より広く感じるという効果も演出しているようです。 内装については、完全に時代の違いを感じる程の違いがあります。 以下 仕様を比較しています。 ポロは4ドアグレード、フィットは1.3Wグレードを掲載しています。
まず、価格が4割ほど違います。 装備もほとんど差はありませんが、ポロの1.6Lに対しフィットは1.3Lで比較しているので差が大きくなりました。 フィットの1.5Lと比較すると差は2割強となります。 装備については、同じ値段のクルマでも後に発売されるクルマの方が良い装備となる場合が多いので、コストの差は実質で2割くらいでしょう。 寸法では、ポロが短く低く、フィットが長く高くなっています。 見た目では高さに差を感じないのですが、実際にはかなりの違いがあります。 逆に長さは見た目に長いフィットもそれほど大きいわけではありません。 このあたりは、デザインの違いで これほど印象が違ってくるという代表例を見ている感じですね。 ホイールベースはポロがフィットより若干短く、トレッドはフィットがかなり広いので、高さによる不安定さをトレッドの広さでカバーしているという印象です。 ポロよりも室内空間の広さで定評があるフィットも、ホイールベースやトレッドからは想像がしにくいものです。 この数値に見えない割りに室内空間を確保しているあたりが、燃料タンクをシート下に配置するなど画期的なパッケージングを持つフィットの有利なところかもしれません。 外形の寸法はフィットがポロより若干大きいのですが、車重は60kgの差でポロが重くなっています。 エンジンの大きさの違いを考慮に入れてもポロが若干重いようです。 これは、ポロの方が丈夫に作ってあるのか、ボディー設計の効率が良くなってフィットが軽くなったのか、興味深いところです。 ひょっとすると、補記類の小ささや足廻りの作りに違いがある為に重さが違うのかもしれません。
回転半径ではフィットが良く、タイヤサイズを考えても小回りが利きそうです。 燃費はポロの11.4km/lに対してフィットは23.0km/lと、フィットの圧勝です。 特にフィットは燃費が良いグレードで比較したので差が広がってしまいました。 実燃費でも5割位は違いそうですね。 このあたりは、ガソリンの価格が上昇している最近の燃料事情を考えると、差の大きさを痛感てしまいます。 エンジンは、ポロもフィットもSOHCの8バルブと同じ形式です。 フィットが排気量他全体的に小ぶりで、トルクも薄いのですが、ポロもフィットも最大トルクの発生回転数は2800rpmと同じで 実用的なエンジンです。 排気量の違いにも関わらず最大出力はポロの55KW/4800rpmに対し、フィットは63KW/5700rpmと優秀で、発生回転数も高くなっています。 低い最大トルクで燃費を稼ぎ、高回転でパワーも確保と、さすがにホンダのSOHCエンジンです。 燃料はどちらもレギュラーとなっています。 ミッションはポロがトルクコンバーターで、フィットはCVTです。 フィットの燃費のよさは、低回転で力を発揮するエンジンとCVTによる相乗効果ともいえそうです。 足廻りは仕様では比較出来ないですね。 タイヤはポロの185/55 R14に対して、フィットは175/65 R14と車重も考慮に入れるとほとんど同等といえます。 ブレーキもポロとスターレットは同等で、仕様上の足廻りについては同等といえます。 総合的に見ると、ポロとフィットはデザイン上の違いが大きいことが分かります。 ちょっと古さを感じさせつつ力強いデザインのポロに対し、現代的なシャープでスマートなデザインのフィットというデザインの時代と方向性の違いを強く感じました。 内装についても同様で、地味で落ち着いた古いデザインのポロに対し、現代的な明るいメリハリのあるデザインのフィットという違いが見られます。 また、内部空間を確保する方法についても、正攻法の理詰めで内部空間を確保したポロに対し、ルーフの高さや燃料の配置、シートの低さなど革新的な方法で内部空間を確保したフィットという違いを感じてしまうのです。 性能面では、安全性で不安になる要素は、仕様上では両車に違いは感じられません。 さすがに日本でも安全性を考慮するようになって、ドイツ車に対して5年程度の差まで縮めて来たという印象です。 そうなると、日本車の燃費のよさが光ってきます。 なにしろ、仕様上では、フィットはポロの2倍という燃費の良さを示しているのです。 これだけ違うと、実際の燃費でも大きな差が出てきそうです。 ポロとフィットとロゴを考えると、2000年頃の日本車の質の向上には驚くべきものを感じますね。 逆に、燃費以外の面ではポロは5年経ってもそれほど劣った部分を感じさせないことも事実です。 デザイン面での古さは感じるものの、デザインの良さに関しては好みの問題とも言えるのです。 日本とヨーロッパでのクルマの寿命の違いというのは、5年経って古さを意識するかどうかという点が大きいのかもしれません。 ページトップへ フォルクスワーゲン ポロの小部屋 |
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